肌に触れるものに気を使ってみる
乾燥肌の人は、肌に触れる衣類にも気を使うべきです。
例えば、ウールのセーターのようなチクチクするような繊維がかゆみを引き起こすことは誰にも想像できると思いますが、気をつけるべき点は、他にもあります。
肌にふれる衣類は、できるだけ天然素材のものを
肌と衣類の摩擦が大きいものは、それが刺激になってかゆみを生じます。化学繊維は摩擦が大きいので、肌に直接触れる衣類は、できるだけ天然素材のもの(コットンやシルク)を選びましょう。
特にシルクは、肌との摩擦が小さく、かゆみを起こしにくい素材です。
また、肌が敏感な人のために、縫い目が外側に出ている下着や衣類も販売されています。縫い目の部分はかゆくなるような人は試してみてください。
着方にもひと工夫
例えば、セーターを着るときは、下にコットンの肌着をつけるようにして、直接セーターの生地が肌に触れないようにするだけでも、肌への刺激は少なくなります。化学繊維の服を着る場合も同様です。
また、タグの部分は肌に触れるとかゆみのもとになりますので、タグは着る前に切ってしまいましょう。
ゴムやホックがきついものなどの肌を締め付けるものは、その部分がかゆくなりがちなので、できるだけ避けましょう。
洗濯はまめに、柔軟剤を使って
汚れたままの衣類を着ていると、衣類に付着した老廃物や皮脂、繁殖した雑菌が肌に炎症を起こさせるもとになります。まめに洗濯して、衣類は清潔に保ちましょう。
漂白剤や柔軟剤は、その成分が肌への刺激になる場合もあるので、使わない方がいいのですが、柔軟剤を使うと衣類と肌との摩擦を軽減できるというメリットもあります。肌の弱い人やアトピーの人のための肌への刺激が少ない成分を使った柔軟剤も販売されているので、柔軟剤を使うときには、そういったものを選ぶようにしましょう。
最後に
衣類以外の肌に触れるものについても、気をつけましょう。例えば、寝具(シーツや枕カバーなど)についても、自然素材のものを使ったり、まめに取り替えたりといった上記に書いたことが同じように当てはまります。